歯の接触症について
皆さんは、唇を閉じた状態で上の歯と下の歯が接触しますか??
接触する人!
要注意です。
通常ならば1日10分〜多くても20分ほどしか接触しないのです。
歯が当たっていると様々な体の不調を引き起こす原因になるのです。
首や肩が凝る、頭痛を引き起こす
就寝中の食いしばりなどで歯根破折
などなど・・・・
最近はスマホなどで頭が前に出てきている方が多いのです。
ただでさえ重たい頭が前に出ると、下顎は引いた状態になりますので、必然と奥歯は上下ともに噛み合わさってしまいます。
これが原因。
これをTCH(歯列接触症)と言い、正しい名称はTooth Contacting Habitと言います。
ほとんどの方は「無意識」のはず。
実はこれ、
立派な「病気」なのです。
年齢が若い方でもこの接触症が多いのは、もちろんスマホなどが原因の1つではあるものの、若い方の食生活などの習慣にあります。
エナジードリンクや砂糖などの糖質たっぷりの食品が主体の食生活
ファーストフードやコンビニで確実に脳に「おいしい!」と信号が伝わるMSG入りの食事
40年前と比べたら現在は食生活も大きく変わっています。
確かに私たちが若い頃には「駄菓子」という軽いジャンクフードもあった。
けれども「コンビニ」や「ファーストフード」はそんなに無かった。
ところが街中にはジャンクフードが溢れている。
今はデパートやスーパーでも簡単に惣菜が買える時代になった。
私たちが若い頃のおやつは「せんべい」などがあり顎も丈夫だった。
オレンジジュースやラーメン、砂糖など、成分を「濃縮」「精製」したものなどが増えた。
古き良き日本人の食生活は魚主体の健康的な食事がメインだった。
では、年齢を重ねた状態ならばどうなるでしょうか?
お歳をとった方は当たり前ですが筋力も年齢とともに低下します。
「古き良き日本の食生活」が主体でカラダ自体は丈夫ではあるものの、筋力は低下していきます。
そこで現在の食生活と生活習慣になったならば・・・
高齢者の方もスマホやパソコンをなどを使うようになり、前傾する重い頭は低下した筋肉では自重を支えられず、若い方よりもダメージは大きく歯に負担はかかることでしょう。
それに加えて食生活。
どうしても年とともに食事も面倒になり楽に済ませてしまうという方も多いはず。
好きなもの中心の食生活になってしまうはず。
これでは体に良いことなんてありません。
体がこの状況のままで歯医者さんに行って、不調が出て歯を削ったりして治療しても一時的に良くなるだけで、決して治らないと言うことはお分かりですよね。
むしろ原因がきちんとわかって生活習慣が改善され正常な状態になったときに、既に削ってしまった歯は元に戻りませんし、むしろバランスが悪くなってしまいますよね。
食べ物だけでなく、日々の生活習慣も歯だけでなく全身に影響を及ぼすので、噛み合わせは確かに大事ではあるけれども、噛み合わせだけ見ても生活習慣が改善されなければ治らないと言う事です。
歯を治すにはこのような「患者さんの生活習慣の見極め」も重要なのです。
ズバリ、「噛み合わせだけ診ても良くならない」と言うことなのです。
TCHの症状でお困りの方、TCHの治療なら港区の高村歯科医院にご相談ください。
Copyright secured by Digiprove © 2018-2021 takamura dentaloffice