時代はセラミック治療からジルコニア治療へ:進化する歯科技術の最前線
歯科治療の世界では、常に新しい技術や素材が導入され、進化を遂げています。
その中でも、セラミック治療からジルコニア治療への移行が注目されています。
【高村歯科医院監修:審美治療・矯正治療ガイド】
「昭和・平成のセラミック治療から「令和」のジルコニア治療へ」
では、なぜ時代はジルコニア治療へと移り変わりつつあるのでしょうか。
セラミック治療の特徴
セラミック治療は、歯科修復において長年にわたって使用されてきました。
その魅力は、天然の歯に近い色や質感を実現できること、そして耐久性が高いことにあります。
セラミックは、エナメル質に非常に近い光の透過性を持ち、見た目が自然でありながらも強度があります。
このため、セラミック治療は審美的な観点だけでなく、機能的な面でも優れています。
ジルコニア治療の台頭
一方、近年ではジルコニア素材を用いた審美治療が注目を集めています。
ジルコニアは、セラミックよりもさらに優れた強度を持ち、金属のような頑丈さを兼ね備えています。
今までのジルコニアは強度こそ優れていたものの、自然の白色の発色が難しく、日本人の歯の色に多い「やや黄色がかった白」の表現が難しく、強度もある事から加工も難しい素材でした。
もちろんどこの歯科技工所でも扱っている訳でなく、高額な加工機械を導入した歯科技工所のみが扱える特別なもので、価格も高かったのです。
2020年頃からジルコニアは「マルチグラデーション」などの4層〜5層からなる白色の素材が重なった素材が出てきて、より自然な白色が再現できるようになり、透明感のある優秀な被せ物が再現できるようになりました。
審美の仕上がりにこだわる歯科医院がインプラントの上部構造やセラミック治療に使うようになりました。
また、セラミックと同様(もしくはそれ以上)に天然歯に近い外観を実現し、長期間の耐久性を保つことができます。
さらに、ジルコニアは金属アレルギーの心配がないため、安全性の面でも優れています。
ジルコニア治療のメリット
ジルコニア治療の最大のメリットは審美性と耐久性です。
セラミックよりも強度が高いため、より長期間にわたって歯の修復を維持することができます。
「ハイトランスジルコニア」「ウルトラトランスジルコニア」「マルチグラデーションジルコニア」など種類も増え、審美面も申し分ない仕上がりです。
また、「ジルコニアインプラント」でインプラント治療を行い、被せ物を「ジルコニア素材」で修復する事により、金属アレルギーの患者や金属の使用を避けたい患者にとっても「完全ノンメタル」での治療を行う事ができます。
さらに、硬い素材のジルコニアも最近の歯科技工技術の向上によってより薄く削ることができるため、「インレー」や「アンレー」の場合においても歯の削り取りが最小限に抑えられるという利点もあります。
時代はセラミック治療からジルコニア治療へと移り変わりつつあります。ジルコニア治療は、セラミックよりも耐久性に優れ、審美的な結果をもたらすことができます。また、金属アレルギーや削り取りの最小化という点でも優れています。港区虎ノ門の高村歯科医院は患者さんとの相談を通じて最適な治療法をご提案することができます。
高村歯科医院監修『審美治療・矯正治療ガイド』
銀歯を白い歯にしたい!歯を白くしたい!という方へ分かりやすくセラミック治療(ジルコニア審美治療)とホワイトニング治療について解説しています。