高村歯科医院ではインプラント治療などの術後に痛み止め(鎮痛薬)や抗生物質を処方することがあります。
当たり前と言えば当たり前の事なのですが、治療日に腫れた、痛いと言う場合には痛み止めを服用し、抜歯や歯肉が腫れている時には抗生物質を服用してもらう為にお渡ししています。
抗生物質と痛み止め(鎮痛薬)にはそれぞれの用途が異なります。
抗生物質は化膿や炎症を抑えるために処方されています。
口の中は大腸の中や肛門よりもたくさんの細菌がいると言われています。
抗生物質は細菌の増殖を防ぐ効果があるので、細菌の感染が原因の歯肉炎や抜歯などで細菌に感染しやすい状態の時に処方しています。
稀に抗生物質を処方して効かない患者さんがいらっしゃいます。
これは薬が悪い訳でもなく、患者さんが悪い訳でもありません。
この様な場合にはその患者さんに処方する抗生物質の種類を変えなくてはいけません。
効かない(効果がみられない)場合には、薬の種類を見直し、その方に合った種類の薬を処方しなければならないのです。
鎮痛剤にも同じことが言えますが、増量しても効果には天井があるので多く飲んで効くと言うこともありません。
当院に転院された患者さんからお聞きしたのですが、インプラント治療の術後にもらった薬が1ヶ月間効かないのにも関わらず、同じ薬を更に出され続けたという話を聞いたことがあります。
高村歯科医院ではこのように闇雲に薬をお出しすることはありません。
「効かない薬を服用し続けても良い事は無い!」
というのはもちろんの事、他院で行なった外科的治療に問題がある可能性もありますのでその原因を追求しなければいけません。
高村歯科医院ではこのような薬の知識、薬がもたらす効果や毒性を当たり前に知っておくことは治療においてとても重要と考えております。
これは病院で処方される薬に関しても同じことが言えると思います。
「とりあえずって??」思われるかもしれませんが、実際に病院でよく聞くセリフですね。
これでは「病気」は「医者」でなく「薬」が治すのか?と思ってしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。
病気を治すのは「自分」です。
薬を飲まなければ不安になる。
薬を飲んだら治った様な気がする。
と言うのは「薬」が生み出す「中毒症状」と同じことです。
もちろん「お薬」の力を借りる時もありますが、用途と目的をきちんと見極める必要があるのです。
ちなみに、最近CMなどでも良く流れている「ジェネリック医薬品」。
「高村歯科医院では痛み止めや抗生物質はジェネリック医薬品の処方を行いません!」
確かに先発品に比べれば値段も安価で患者さんにとっては良いかもしれませんが、主成分が同じでも薬に含まれる添加物が異なるとか、先発品に比べて効果が弱いとか一部の先生の間では言われています。
高村歯科医院ではこのような「薬がもたらす効果」、「薬がもたらす中毒性」、「効きそうで効かない薬」などの見地を日頃より深めています。
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