病気になる人たちの特徴
高村歯科医院の患者さんでも一旦はクスリから脱却したものの、また再開してしまう人たちが一定数います。
これから先もそのような患者さんは絶対に減らないだろうと思います。
当院に歯科治療にお越しになる患者さんで、「しっかり口腔内を治したい」と言っている方でも、「自分が病気だ」と思っていることが歯科治療による治癒を遅くしたり、間違った思い込みから症状を悪化させる方向になってしまう患者さんがいるのです。
そういう人たちはこの深層心理が働くため、すぐに問題があると思い込み、人のせいにしてモノのせいにして、被害者意識を高めるという特徴があります。
被害者意識を高める患者さんの特徴
1、前に通っていた歯医者さんで「健康な歯を抜かれた」という方。
何の説明もなく健康な歯は抜きません。何らかの説明はおそらく行なっているはずです。そのような方は自分の思っていることが優先され、興味がないことなどは説明されても耳に入っていない可能性もあります。勝手に何の説明も無く歯を抜かれたという被害者意識が高い。
2、「でも・・・」という言葉が多い方。
3、「歯肉が突っ張る」、「医学的問題が無い箇所が痛い」
歯学的見解、医学的見解から見ても全く問題ないのにも関わらず、悪いと思い込んでいる患者さん。
まるで、「悪い(病気である)という意見を言ってもらいたい」のような行動を起こしてます。
4、他歯科医院での治療が間違っているのではないか?
これも上記3と共通しますが、他の歯科医院で治療を行なった患者さんを診たときに「この状態の割にはきちんと治療されている」と思うような、患者さんの状態の割にはきちんと良く出来ている範囲内の治療が行われていても、ここが変とか気になるとかおっしゃいます。
見た目を細かく気にされる方など審美的完成度100%のイメージをお持ちの患者さんに多く挙げられます。
何かに取り憑かれているかのようにインターネットで同じことを何度も長時間に渡って調べ続けたりする方などに多いです。
5、同じ話を何度も繰り返す方
6、医学知識や歯学知識で自分が正しいと思っている方
ネットで得た知識をお話しされる方がいらっしゃいますが、患者さん自身に当てはまらないのにも関わらず、自分がそうであると思い込んでいる方は、決まってネガティブな方向に話をされることが多いです。
7、優柔不断と慎重を勘違いしている方
物事が上手に進む時というのは全てが整っている事ではない事の方が多いのです。
失敗したく無い!と思っての行動とは思いますが、その様な状態での選択や思考は間違った方向に行く可能性も高く、決断まで時間を要する事が多いです。
1年以上前に治療相談された患者さんのケースですが、それから2年経過してもまた同じ内容の治療相談をして来られ、治療には一切取り掛かっていない状態でした。
その間も多くの歯科医院に相談を繰り返し続けるだけで、治療には進んではいませんでした。
薬中毒の患者さんにそのような方はとても多く、なぜまだその様な状態なのかと質問したら、決まって「まだ納得できないから」と言います。
一体どの様な状態になれば治療に取り掛かるのかとても疑問に思いますし、納得するまでどれくらいの時間と費用を要するのか分かりません。
だからこの状態から脱却できなければ治療箇所や口腔内の症状は決して良くならないのです。
このような特徴が共通して挙げられます。
症状が理解できない
薬を止められない方や、すぐに病院に行ってしまう多くの方は、医者に言われるがまま服用指示従うことが、すべて正しいと思い込み、自分自身に起きている症状に対していつまでも理解できないという点があります。
症状を理解できない患者さんは、すべて医者任せで理解せず素直に従う事が優等生患者だと思っているのかもしれません。
症状はすべて理由があって身体に出ていることなのです。
深層心理や生活の崩れ、間違った知識、思い込みから出ていることが多く、まずはその症状ときちんと向き合うことが大事なのです。
薬に加え、サプリメントなどの栄養補助食品だけで健康になると思い込んでいる方にも同じことが言えます。
歯科に長く通っていながらも治らない方の特徴
囚われを持ち続ける方、その場の治療の事しか考えていない方、森を見ず木しか見れない方には何度言っても真意が伝わることはないでしょう。
そのような人々の性根は心底依存症であって、目先のことしか考えず、目先の症状に囚われ(とらわれ)、その症状が消えるか消えないかしか考えません。
これが「森を見ず木しか見れない」ということです。
その結果、症状が出たらすぐに病院に行くを繰り返して、自分が病気だと振る舞うのです。
向精神薬、抗うつ剤は麻薬と一緒
向精神薬や抗うつ剤を飲んで、また症状が出たからとこれらの薬を飲むのも、ただ気持ちよくなりたいとか楽になりたいからというのと同じです。
なかなか止められない薬。ズバリ麻薬と一緒です。
これはステロイドやホルモン剤を使う病気も、鎮痛薬を使う病気もすべて一緒です。
治療にお越しになる患者さんの中には、「この患者さん脱却できそうな方だな」と思っても、なかなか止められないという方がいらっしゃいます。
話を聞くと、「悪いとは分かっていてもどうしても飲んでしまうのです。」と言います。
このような方を多く見ていると、実際には飲まなければ治っているのに薬を飲み続けることで精神の病気になっているとしか思えません。
イメージと行動が伴わない
このような薬依存の方も含め、一部の患者さんは、治そうと思って通っているのにも関わらず、取る行動は全く逆。
つまり、「治るという自覚(イメージ)が無い」患者さんがいらっしゃる事です。
こちら側から「こうしたほうがいい」と助言するだけで「ネットにはそう書いてなかった」と言う方もいらっしゃいます。
誰でもそう言われたら、「ではそちらで治されてはいかがですか?」と言いたくなります。
「どうせ先生は患者じゃないからこのツラさが解らないでしょ」とか同情してくれとか理解してくれと言わんばかりに、あたかも「自分自身が患者さん代表」みたいに強調する方もいます。
こういう人たちは結局「薬中毒=麻薬中毒」なのです。
当院に口腔内を治療しに来ているのにも関わらず、治る方向へのポジティブな話を聞き入れられないというのは、歯科治療という大きな目的ですら変わってしまうのです。
薬に囚われた方の行動
きちんと治る人は、どうすれば根本的に治るかとか、人生がどうやれば根本的に豊かになるかを考えます。
きちんと治らない人はそのような発想が無い為、質問内容がいつも同じになり、それを繰り返します。
例を挙げると、
1、◯◯病なんですがどうすればいいですか?
2、◯◯という薬を飲んでるけどどうすればいいですか?
3、医者に◯◯してはいけないと言われてるけどどうすればいいですか?
と良います。
上記のように依存体質で、自分では全く考える気がありません。
自分では考えているつもりですが、所詮は「つもり」であり、考えていないに等しいのです。
このような患者さんは長いものに巻かれたり、権威になびく体質なのも特徴です。
病気になる人たちは常に自分のプライド優先であり、自分の過去が優先だったりします。
一般の方には十分に有効な治療説明が、そのような方に全く同じ話をしたとしても効果が薄い治療アドバイスになってしまいます。
だからその方には同情をするよりも、ハッキリ言ってあげないと、病院などすべての医療機関から診てもらえる所が無くなってしまうのです。
自分の病気は自分が作り出したものなので、治せるのも自分だけなのです。
この「依存からの脱却」や、「木を見ず森を見る」という事を理解しなければ、その患者さんを時間をかけて説得しようが何をしようが治らない人は絶対に治りません。
囚われとは=その症状にとらわれているという事。
薬や悪い習慣が負のスパイラルを生み出します。
元々自分が居た世界と今は違う場所にいる事を理解し、しっかりと受け入れ、それが出来てからはじめて治療を行う事ができるのです。
これが病気になる人の特徴であり、病気が治る人の特徴であり、病気で居続ける特徴なのです。