冷たい飲み物を飲んだり、歯をみがくとしみることはないでしょうか?歯周病や加齢により歯ぐきが下がったり、無理な力でのブラッシングにより歯が削れてしまうと、冷たいものや熱いものを口に含んだ時やブラッシング時の刺激が歯の神経に伝わって、しみるような一過性の痛みを感じます。
これを知覚過敏といいます。
■知覚過敏の原因
知覚過敏の原因で最も多いのが、間違った方法でのブラッシングや虫歯、歯周病によるものです。
・間違った方法でのブラッシング(力の入れすぎ、動かしすぎなど)
・不十分なブラッシング
・硬すぎる歯ブラシ
・歯みがき粉の使いすぎ
・歯周病による歯ぐきの退縮
・加齢による歯ぐきの退縮
・かみ合わせ
・歯ぎしり
・虫歯
・虫歯、歯周病の治療後
・歯の亀裂、破折
・酸味飲料、酸味食品多量摂取
・唾液の減少など
■知覚過敏の治療
・薬剤を塗布する
歯に薬を塗り込むことにより、外部からの刺激を遮断して知覚過敏を治します。
・詰め物をする
詰め物歯の表面を被覆することにより、外部からの刺激を遮断して知覚過敏を治します。
・正しいブラッシングをする
正しいブラッシングは歯ぐきの退縮を防ぎ、歯が削れるのを防ぎます。そして歯の修復(再石灰化)を促進し、知覚過敏を治します。
・歯みがき粉の使用量を減らす、一定期間歯みがき粉の使用をやめる
ほとんどの歯みがき粉の中には研磨剤が入っています。
歯みがき粉の量が多いと歯が削れ、知覚過敏の原因となります。
・知覚過敏を抑える歯みがき粉を使用する
歯みがき粉の中の薬用成分により知覚過敏を治します。
・食事の改善
酸味飲料(ワイン、ジュースなど)や酸味食品(ヨーグルト、夏みかんなど)を過度に摂取すると、酸により歯が溶けて知覚過敏の原因となります。そのような場合は、食事の改善も一つの方法です。
・その他
虫歯、歯周病、かみ合わせの治療など