症状に対しての治療には様々な考え方があると思いますが、高村歯科医院での基本治療コンセプトは「根本治療」と「患者さんと正面から向き合う」ことです。
患者さんの深層心理を考え「完治」というゴールへの最短距離を目指しますが、時間を掛け、良くなる為には全てを正直に話すことを第一に考えています。
西洋医学+東洋医学ー薬=健康という考え方
当院に歯科治療にお越しになられる患者さんは、口腔内に関する様々な症状やお悩みをお持ちの方が治療に来られます。
お越しになられる患者さんの症状を伺って、ただ単に治療を行うだけでは長期に渡って良い結果を得られることは少ないと考えています。
高村歯科医院では西洋医学と東洋医学の両面の良さを生かし、薬をやめる事や減薬を前提として歯科治療を行なっております。
高村歯科医院の治療への考え方
高村歯科医院では一般の歯科治療に対してもただ痛くなったから場当たり的に治療を施すのではなく、根本治療を前提とした治療を行うという理念があります。
多くの患者さんは「歯が痛くなったから歯医者さんに行く」という方もいらっしゃると思いますが、歯科医院は決して痛くなった時にだけ通う医療機関ではありません。
「なぜそうなるのか?」しっかりとその原因を追求し、患者さんにとってベストな治療選択肢を提示することにより全身の健康が得られるのでは無いかと考えております。
日々の診療で思うことや、実際に見てきた医療の現実を連載したいと思います。
- 症状と考え方
- 不定愁訴の様々な症状
- 人間本来が持つ免疫力
- 効果無い事をやっても良くならない!効かない薬編その1
- 病気になる人の特徴 効かない薬編その2
- 根管治療の成功率と歯科医師の判断
- 深層心理1-負のスパイラル
- 深層心理2-生活リズム・言動・行動
- 深層心理3-治療への覚悟と意識
不定愁訴に対しての取り組み
「不定愁訴」とは医学的根拠と関連のない症状や原因不明の症状の事です。
多くの医院では「少し様子を見ましょう」としか言えないと思います。
高村歯科医院ではその原因となる根拠や根本を追求し、患者さんの症状改善に向けて、西洋医学だけでなく東洋医学の考え方も取り入れて診療を行なっております。
インプラント治療で例を挙げるとすれば、高村歯科医院ではインプラント治療を他院で治療を行ない良い結果を得られなかった患者さんや、歯並びや歯の色など審美的に見た目が気になる患者さんが多く治療にお越しになられます。
お越しになる患者さんは必ずと言っていいほど「不定愁訴」を訴える方が多いのです。
「不定愁訴」とは医学的根拠と関連のない症状や原因不明の症状の事なのですが、最近多くの患者さんが「インプラントの様子がおかしいので是非先生に診てもらいたい」というご要望で高村歯科医院にお越しになられます。
他院でインプラント治療を行なった外科的治療の埋入位置や深さなど全く問題無い場合でも何らかの症状を訴えられる事があります。
高村歯科医院にはこのような症状をお持ちの患者さんが東京都内だけでなく日本全国から治療にお越しになられてます。
不定愁訴をお持ちの多くの患者さんには「多くの薬を服用している」という点が共通しています。
精神科や心療内科で処方される「鬱」などの向精神薬。
眠れないという患者さんでは「睡眠薬」。
多剤併用、大量処方、長期服用による薬剤服用患者さんが多いというのが共通点にあります。
患者さんは並行して2つも3つも病院に通った場合には、それぞれの診断によって医師から処方された薬剤を信用して服用してしまいます。
まず、当院では「薬をやめるということを前提にした医療機関」であるということを皆様にご理解いただいております。
患者さんに正しい治療を行なっても、多剤併用などで精神的に不安定な状況が続けば、せっかく良い治療を行なって外科的に改善されてもその全てが無駄になってしまいます。
今の日本は薬漬け、薬害、薬依存という問題が広がっています。
飲まないと不安。
飲めがきっと良くなる。
そう思っていた方の症状が改善されて、明るい表情になること。
この症状を改善する事が真のQOLの向上を考えている歯科クリニックと言えるのでは無いでしょうか?
効かない薬を飲んでも良くなる訳がない
上記にも触れましたが、「効かない薬を飲み続けていても良くなることは無い」と高村歯科医院では考えています。
当院にお越しになる患者さんの多くは薬を飲み続けることが日課になっていて、飲まないと不安になるという事を訴えます。
薬を飲み続けても実際は、その症状に対して「良くなる」という根本的な解決にはなっていません。
これは歯科医院で処方される薬でも同じです。
インプラント治療を例に挙げてご説明します。
インプラント治療は外科的侵襲性のある治療です。
腫れないように侵襲性を最小限に抑えたとしても絶対に腫れないということは無いので、ほとんどの場合術後に炎症剤や抗生物質が処方されます。
ある患者さんから、「術後長い期間に渡って腫れなどの症状が治らない」ということで数週間分の抗生物質が出され続けたという話を聞きました。
はっきり言うと、効かない抗生物質を飲み続けても症状が改善されることは無いということを申し上げておきます。
この場合には、「その患者さんに合う処方を適切に行う必要」があり、抗生物質を変えるなど、歯科医師にも薬への知識がなければいけないのです。
このように、薬がもたらす効果やリスクなどをきちんと知っておかなければ治療に生かす事ができないと高村歯科医院では考えております。