インプラント治療は口腔外科治療です
インプラント治療は問診と検査に始まり、しっかりと診断し、それに対する処置は外科治療がメインです。これは、歯科治療全体に言えることでもあります。
実際の患者さんの生活習慣やライフスタイル、歯の形や位置、癖などを精査し、診断だけでも多岐にわたるのです。それらを全て説明し、患者さん自身に理解してもらい、患者さん自身に選択してもらってからの治療開始です。
つまり、歯科治療は外科的要素がとても高く、既製品ではなく患者さん個人に合わせたオーダーメードの治療であり、職人的な要素も高いのです。
これを既製品レベルで治療を行なったが為に、治療が成功しなかった患者さんが多く高村歯科医院にお越しになります。
患者さんの中には、行ったその日にインプラント手術を受けたという方もいらっしゃいました。
本を書いている先生だから偉い人だと思って治療を受けましたという方もいらっしゃいました。
そこで患者さんに質問です。
乳がんや胃の切除手術でも診断もそこそこで手術を受けますか?
どのような治療方法で行うのか。
薬は何を使用するのかは医師が選択し、それについての説明を必ず行いますよね。
インプラント治療も口腔外科手術です。
せっかくのオーダーメードの商品や作品を短時間にぱっぱと作って欲しいと思いますか?
歯科治療はそんな簡単なものではありません。
だから予約をお取りして、準備するのです。
失敗した患者さんに共通する行動?
インプラントの治療が失敗した方は、治療が失敗した時と決まって同じ方法で歯科医院を探します。
しかもその多くの方が、1日の暇な時間のほとんどを「インプラント」というキーワードに取り憑かれたかのように検索し続けます。
この「インプラントという」言葉に囚われ(とらわれ)ているのです。
「インプラント 失敗」
とか
「○○歯科医院 失敗例」
とか
ネガティブキーワードや自分の症状のキーワードを検索し続けます。
この行動は、不安や発作を抑えるための「はからい」というもので、日常生活では不必要な行動のことと言われてます。調べれば調べるほど不安になり、失敗した事の後悔の念が自分を襲うこともあり、その治療を行った歯科医院を自分自身で選択したのを忘れて、「失敗は治療を行った歯科医が悪い」という責任転換が始まったりします。
不自然で不必要な行動ですよね。これらの行動は全て、「不安や発作をどうにかするための」ものです。「不安のための」、「発作を抑えるための」行動というものは、実行すればするほど、余計に不安や発作に対する執着心を高め、結果として悪化につながります。このような無駄な行動、「はからい」は全て捨て去ってしまうのが一番いいんです。
(引用:森田療法の実践「はからい」より)
こうなると歯科医院に足を運ぶまでかなりの時間が掛かる方が実に多いです。
これは立派な「神経症」と考えてます。
そのうえ患者さんには自覚症状がありません。
その患者さんのほとんどは「だって・・・」「しょうがなかった・・・」という言葉を良く使います。
神経症になってしまうと、何かと症状を中心に行動してしまいます。しかし、それは症状の進行を助長させる行動でもあります。不安や症状を何とかしたい!という一心で、不安や症状を起こさないような行動をする。そして、どんどん行動範囲が狭くなってきて、がんじがらめにとらわれてしまう。これが神経症のカラクリです。
(引用:森田療法の実践「症状中心の生活より、目的中心の生活へ」より。)
患者さんがこの状態のままで治療を開始しても、いくら上手な歯科医師が治療を進め(施し:ほどこし)ても、ふと我に帰りまた検索を初め、最初の状態に戻ってしまうことが良くあります。
この状態では口腔内が良くなることが大変難しいのです。
何故かまた失敗した元の歯科医院に戻る方もいらっしゃいますし、また同じ探し方で違う歯科医院を探します。
それを良しとする患者さんが、それを良しとする歯科医院に行っていただければ良いのだと思いますが、患者さんの考え方が変わらない限り、高村歯科医院ではどうすることもできません。
患者さんがそういう状況である場合に高村歯科医院では
なるべく患者さんの状況を察し、真剣に耳を傾け、患者さんが良くなる為の行動指標をご説明します。
なぜ失敗をしたのか?失敗した時の歯科医院の選択方法は?普段の過ごし方は?インターネットの検索時間は?などをお伺いし、良くなる事だけを考えるようにします。
症状中心の生活より目的中心の生活へのご提案を行います。これがリカバリー治療を行う上で重要なことと考えております。
その後、最良の治療方法を選択しインプラントの再生・再建治療、リカバリー治療計画を行います。
本当に治したい!今の状況から脱却したい!という患者さんは、無駄にした時間を取り戻す意味でも、真剣に時間の使い方を考えてみてはいかがでしょうか?
まず高村歯科医院までご相談いただき、悩みを思う存分お話しください。
お問合せフォームよりご相談をお願いします。