歯ぎしりの知識
神谷町駅前の高村歯科医院では歯ぎしりにお悩みの方からの治療相談も多くいただきます。
みなさん意外と知らない「歯ぎしり」の解説をしたいと思います。
歯をギリギリと擦り合わせたり、歯を強く噛みしめる動作を一般的に「歯ぎしり(歯軋り)」と言います。
「歯ぎしり」は歯科の専門用語では「ブラキシズム」と言われています。
歯ぎしりや食いしばりの種類
歯ぎしりは、大なり小なりほとんどの人に見られる人間の癖です。
しかも「ゴリゴリ〜、ギリギリ〜」と大きな音を立てるものからあまり音がしないものや、自分ではなかなか気づかないケースもあり、様々な「歯ぎしり」があります。
- グラインディング
上下の歯をギリギリと音を鳴らす - クレンチング
上下の歯を強く噛みしめる - タッピング
上下の歯をカチカチと打ち鳴らす
歯ぎしりは大きく分けて上記の3種類のタイプに分かれます。
歯ぎしりでは自覚症状がない方もいます。
就寝時は脳と感覚器の伝達経路が遮断されるため、他人に指摘されて初めて「歯ぎしり」を自覚される人が多いです。
「私、歯ぎしりしてないです!」
隣で寝てる人に歯ぎしりしてると言われたことが無いですよ!
という方でも実際に口腔内を拝見し、診断してみれば咬合面がすり減っている人もいますので「食いしばり」というケースは非常に多いです。
食いしばりの様な噛みしめるタイプの「歯ぎしり」は音を出さないものもあるのでなかなか自分では気づかない事が多いのです。
寝ている間一晩の歯ぎしりや食いしばりは、「一生分の咀嚼(そしゃく)に匹敵する」と言われ、歯や顎にダメージを与えるので早めに治療を行う事をお勧めします。
歯ぎしりによって引き起こされる症状とは?
- 歯の擦り減り
- 歯茎が下がる
- 歯の痛み
- 肩こり
- 知覚過敏
- 歯根破折
- 顎の痛み
- 頭痛
- 顎関節症
- エラ張り
- 骨隆起
- 歯の被せ物が割れる、欠ける、外れる
などを引き起こします。
歯ぎしりの原因は現代病?
歯ぎしりの原因の1つに「ストレス」が関係していると言われています。
ただし、「ストレス」というのは病気では無いので医学的には「ストレス」という概念が元々存在しません。
では、歯ぎしりの原因とされているものを挙げてみましょう。
- 過度の飲酒
- 喫煙
- 逆流性食道炎
- 噛み合わせが悪い
- 虫歯の治療中の方
- 抜歯後の方
このような原因が挙げられます。
当院では今まで多くの患者さんを診察してきた中で、「普段の食生活」もブラキシズムの原因に大きく関係していると考えてます。
また、歯を抜いた後や顎のバランスが悪いのも歯ぎしりの原因の1つに挙げられるので、歯の擦り減り具合や、朝起きた時に顎が疲れている場合などは早めに当院で診断される事をお勧めします。
特に「削って」と「様子を見ましょう」の繰り返しをしているが、なかなか良くならないという方には早めの受診をお勧めします。
インプラント治療後に噛み合わせが悪い場合
「インプラント治療後に噛み合わせが悪い」という治療相談を受ける事があります。
長い期間歯科医院に通っているけどなかなか噛み合わせが良くならないという方です。
もちろん噛み合わせがしっくりくるにはとても根気と時間が掛かります。
噛み合わせの治療には「法則」や「決まり事」が無いので、患者さんの症状や口腔内の状況を見て歯科医師がその都度判断するしかありません。
まず当院では、「そのような症状を引き起こす原因を探す事」から治療を開始します。
今まで歯が無かった所にインプラントが入る(歯が出来る)と逆に「よく噛めてしまう」事が「歯ぎしりの原因」になっている場合もあり、「噛めている部分の高さ」を確認します。
もちろん患者さんは、「しっかり噛むためにインプラント治療」を選択されたと思うのですが、分かりやすくご説明すると「しっかり噛ませ過ぎ」というケースが「歯ぎしりや食いしばり」を引き起こしているというケースも多くあります。
その様な場合はどうやって治療すると思いますでしょうか?
せっかくインプラント治療を行なったのに噛み合わせを調整するために健康な歯(天然歯)を削って高さを調整しますか?
マウスピースを装着するという方法もありますが、歯ぎしりが止まったり噛み合わせが治るというような根本的な解決には至りません。
根本治療と負担の少ない治療選択肢
上記のようにマウスピースを装着したり、矯正治療を行なったり、噛み合わせの悪い箇所を削ったりという治療選択肢もありますが、患者さんへの費用負担も大きくとても時間がかかります。
当院では
患者さんの負担が少ない「ボツリヌストキシン治療」(ボトックス治療)
を導入してます。
この歯科ボトックス治療は、発達した頬の筋肉(咬筋)に少量のお薬を注射する事で歯ぎしりや食いしばりを緩和させる事ができるのです。
施術時間:15分程度
注入部位:咬筋への極細注射なのでさほど痛く無いです。注射が苦手〜という方でもきっと大丈夫でしょう。
ダウンタイム:ありません。すぐに動けます。
持続期間:〜約6ヶ月
作用・感覚:数日間重たい感覚が多少残りますが個人差があります。
このボトックス治療は、症状改善の即効性と症状を引き起こす原因の両方がわかるので採用しております。
ボトックス治療を行なって「歯ぎしり」や「食いしばり」の症状が出なくなったら、その症状を引き起こした原因は「良く噛めていた事」が影響していた可能性も高いという事になります。
早期に症状を緩和し、適切な箇所に適切な治療を行う事で、無駄な時間と無駄な費用が掛からないという事は患者さんへの負担が少ない治療と言えると思います。
インプラント治療後の噛み合わせがなかなか良くならない、歯ぎしり、食いしばりでお悩みの方のご相談は港区神谷町駅前の歯医者さん「高村歯科医院」へご相談ください。
メール相談、電話相談はDr.高村が直接に24時間以内にご返信いたします。
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